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ダイエット物語 ……ただし猫 [本]


ダイエット物語 - ……ただし猫

ダイエット物語 - ……ただし猫

  • 作者: 新井 素子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/07/20
  • メディア: 単行本



 新井素子さんの,実体験をもとにした小説。

 長年一緒に暮らしていた猫,ファージが亡くなってから,しばらく猫は飼っていなかった正彦さん,陽子さん夫婦。
 しかし,その二人のもとに,天元(てんげん)とこすみという二匹の兄妹の子猫がやって来る。
 ところが,妹のこすみは活発でやんちゃなくらい走り回るのに,兄の天元はほとんど走り回らず,あまり手がかからなかったこともあって放置していたら,肥満になってしまった。
 猫のダイエットと向き合う正彦さんと陽子さん。だがしかし,天元本人(本猫?)の運動が期待できないから,食事量を減らすしかなく,天元がもっとキャットフードを欲しがっているのに,あげられないことが陽子さんにとってはとても辛いことだった……。

 陽子さんのモデルは,新井素子さんご本人で,実体験をもとにしているから,猫のダイエットの苦労話が実にリアリティがあって大変なんだなあと感じました。でもそれを文体で,悲壮感はそんなに感じませんでした。

 猫のダイエットの他に,糖尿病予備群である夫の正彦さんの話,大腸ポリープを切除することになった陽子さんの話,それぞれの短編も。内容は結構エグいものだろうけど,嫌悪感を持たずに読めるのは,文体のおかげですね。


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「ななつ星」「四季島」「瑞風」ぜんぶ乗ってきた! [本]


「ななつ星」「四季島」「瑞風」ぜんぶ乗ってきた!

「ななつ星」「四季島」「瑞風」ぜんぶ乗ってきた!

  • 作者: 中嶋茂夫
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 単行本


 鉄道に関する著書の多い筆者。豪華クルーズトレインにたくさん乗っていて,その時の体験をまとめられた本。

 で,鉄道ジャーナリストだからって特別扱いで優先的に乗車できるというわけではなく,自身で抽選に応募したり,旅行会社のツアーを探したりと,競争率の高い列車に乗るのって大変なんだなあ。

 でも,お金のことはあとから考えるといって,豪華クルーズトレインの抽選販売に次々応募しているのは,そりゃ仕事につながるからなあと僻み半分で読んでました。
 いや,1回30万円からという値段設定でオイラもう無理です。

 どれだけセレブ列車なのか,読んで追体験させていただきました。お・も・て・な・しの心がすごいですね。一流です。

 豪華クルーズトレインを運行するJR東日本,JR西日本,JR九州のプロとしてのおもてなしや,沿線の人々の歓迎ぶりがとてもすごいのですね。さすが豪華クルーズトレインです。豪華クルーズトレイン。

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世界のかわいい小鳥 -Little Birds- [写真集]


世界のかわいい小鳥

世界のかわいい小鳥

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 世界の可愛い小鳥がこれでもかと載せられた写真集。

 裏表紙の小鳥が,これはシマエナガさんでは?と思い,衝動的に手にとった一冊。
 実際のところは,ドイツ,バイエルン州のヨーロッパエナガでした。
 北海道のシマエナガの写真もいくつかありましたが,とても可愛いです。
 
 かわいい小鳥104種がきれいな写真で取り上げられています。
 エナガの仲間が,やっぱりかわいい。

 最後に,小鳥談義として,この写真集を監修した上田恵介さんの話が載っている。
 写真集に収録されている鳥は鳴禽(めいきん)といって鳴く鳥の仲間である。
 グループとしてスズメ目に属するもので,鳴く鳥はほとんどがスズメ目だったのだと知りました。
 メジロとかツグミとかセキレイとかもスズメ目の仲間なのだな。

 一種だけ,スズメ目でない小鳥がいると小鳥談義に書いてあって,思わず探してしまいました。

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先生,オサムシが研究室を掃除しています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学 [本]


先生、オサムシが研究室を掃除しています! (鳥取環境大学の森の人間動物行動学)

先生、オサムシが研究室を掃除しています! (鳥取環境大学の森の人間動物行動学)

  • 作者: 小林 朋道
  • 出版社/メーカー: 築地書館
  • 発売日: 2018/05/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 鳥取環境大学の小林朋道先生の「先生」シリーズの11巻目。
 動物行動学の教授で,ヒトも含めた哺乳類,鳥類,両生類などの行動を,動物の生態から研究なさってきた。
 その研究を一般の人にもわかりやすいように,面白く書かれています。

 さて,オサムシが研究室を掃除するとはどういうことなのか。
 なぜそんなことになったのかはぜひ本書をご覧ください。

 ほかにも,ヤギ部の最長老のクルミの行動,モモジロコウモリが捕食者であるフクロウの声を聞くとどういう行動を取るのか,NHKの「ダーウィンが来た」に鳥取県の芦津の森のモモンガが取り上げられたときのことなど,動物の行動とその周りにいる人々の話がとても面白かったです。

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