もっときれいに撮れる! スマホで旅行写真コツと裏ワザ [写真集]
写真家の庄子利男さんによるスマホ写真のコツについて書かれている本。
スマホ画面のキーなどの機能に付いての記述は簡潔。
写真の順光,逆光,前斜光など,光の入ってくる向きによる写真の例。
それから構図,春夏秋冬の写真例。
温泉街や夜景,風景などの旅先にありがちな写真例など,実際にプロも使用するような写真のテクニックを,一般の人向けに解説してくれている。
「三分割構図」「二分割構図」「三角構図」「逆三角構図」など,写真家の方にとっては当たり前の構図だけれど,そのような知識を写真例とともに教えてくれてありがたい。
オールカラーでわかりやすい入門者向け。
簡潔に要点が解説されてれているので,この本に出てくる写真を真似て撮ってみると,写真のテクニックが身につくと思う。
まずはこの本に出てくるコツを活用して写真に慣れて,もっと深い知識が欲しくなったら,もっと詳しい本に進むとよいのではないか。
カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編 (たのしいカメラ学校の教科書) [写真集]
カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編 (たのしいカメラ学校の教科書)
- 作者: 矢島直美
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
「楽しいカメラ学校」という写真教室で,多く人々にカメラと写真の楽しみ方を伝えた著者の矢島直美さんが先生,おしゃれ写真に憧れる超入門者のニャーさんが生徒で,写真の基本を教えてくれる本。
会話形式,たくさんのお手本写真,4コマ漫画で,初心者向けの写真の基本を教えてくれます。
主にiPhoneユーザー向けです。説明に出てくる画面がiPhoneのものなので,実際にその機能を試してみるのはiPhoneの方だと楽かも。
Androidスマホでも,同様の機能はあるので,参考にはなります。
オートモードだけではなくて,実際に写真の機能を使って,一歩進んだ写真を取りたい人におすすめ。
タスキメシ 五輪 [本]
「タスキメシ」「タスキメシ 箱根」に続く,3冊目の続編。
2021年3月。
井坂都は,2021年の夏に開催される大規模国際スポーツイベント,すなわちオリンピックの選手村食堂でのアルバイトの面接に来ていた。
新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言とその後のまん延防止重点措置による時短営業のあおりを受けた。そのため都が勤めていた和食店の店主が3月で閉店を決める。
閉店後,飲食業は軒並み休業,閉店が多く,オリンピック選手村の食堂が最も条件が良かったのだ。ただ,コロナ禍で開催されるオリンピックには風当たりも強い。
その選手村食堂の面接で出会ったのが前年の箱根駅伝で10区を走った仙波千早であった。
◇
前作,前前作との繋がりのある3冊目ですので,「タスキメシ」「タスキメシ 箱根」は必読だと思う。
延期になった東京オリンピックの選手村食堂を舞台に,オリンピックを支える裏方の人々が小説で描かれている。
井坂都,箱根を走った後,競技は引退して食品会社に就職した仙波千早。
そのほか「タスキメシ 箱根」「タスキメシ」で登場してきた人々。
実際にあったオリンピックでの出来事が,作品内にエピソードとして出てきている。
コロナ禍での飲食業界の切実さも感じたし,そんな中で行われるオリンピックへの反発もあったし。
厳しい社会情勢の中,都たちのような市井の人々が懸命に頑張ってきた姿が描かれている。フィクションだが,オリンピックの裏方には,このような人がたくさんいたのだろうと思うと,名もなき人々たちに感謝。
ラクしてうまくいく生き方 ~自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ [本]
ラクしてうまくいく生き方 ~自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ
- 出版社/メーカー: きずな出版
- 発売日: 2021/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
『ラクしてうまくいく生き方』というタイトル通り,著者のひろゆきさんのゆるい感じが特徴的な,生き方の本。
ひろゆき(西村博之)さんは,2ちゃんねるの創始者として有名な方。
さぞかしお金も持っていて……というゲスい勘ぐりをしていたが,この本を読む限り,あんまり働かないし,必要最低限頑張ればいいやとゆるく生きていらっしゃる。
「ラクして,要領よく生きていけたらいいなあ」という人のための,ゆるい人生の指南書である。
2ページ見開きが一項目となり,たとえば,
「『自分ルール』を作りましょう」
「目標はとことん低くしときましょう」
など,生き方のヒントが端的にまとまっています。
ひろゆきさん自身がしゃかりきになって働きたいわけじゃないようで,どれを読んでもユルいです。読んでいて,ホッとするところが多いです。
著書の中で,がんばらないとか,ウソも方便とわりきるとか,実用的でなおかつユルいです。
気負わず,ありのままに生きたいなあという沿うんな人には人生の難所として非常にいいと思います。
反対に,好きな言葉は情熱です,とか,自分を乗り越えていくことに喜びを感じます,っていう人にはあんまり向かない気がします。
ワイには実にしっくり来ました。
90枚のイラストで 世界がわかる はじめての地政学 [本]
地政学という言葉を最近よく聞くようになった。
地政学というのは地理的要因と,世界の国や政治の動きを考える学問。
昨今のウクライナ情勢や中東情勢など,国の勢力や戦争にも関わりがある。国と国の関係を考える大切な学問である。
『初めての地政学』とあるように,地政学の入門書だ。
国を動物化したイラストがとても可愛くて親しみやすい。
日本は柴犬,アメリカはライオン,中国はパンダ,ロシアはホッキョクグマのようにその国を象徴する生き物の言動で,どのような行動をしている国なのかがわかる。
シーパワー,ランドパワーなどという言葉も初めて知った。
これからの社会情勢やそれぞれの国の思惑が,なるほどなあという感じで読むことができた。
世界のどの国も平和を希求しているはずだが,どの国にも,反映していこうという思惑がある。
地理的要因と,国際政治との関わりについて考えるいい機会になった。