旅鉄BOOKS047 絶滅しそうな車両図鑑 [図鑑]
オールカラーで,古い国鉄時代の車両など,近々廃車されてしまいそうな車両が紹介されています。
製造から半世紀以上を経た車両も多く,いつ引退してもおかしくないものばかりです。
第1章 国鉄型気動車
第2章 国鉄型電車
第3章 国鉄型客車
第4章 大手私鉄の車両
第5章 その他私鉄の車両
これを見ながら,もうこの車両は絶滅の危機なのか~!というのと,逆に,まだこんな古いのが走っていたんだ~!というのを両方感じました。
3000両以上が作られた国鉄の103系など,あとはJR西日本とJR九州に僅かに残されているだけ。
また,大手私鉄では引退済みの車両が,地方の私鉄に払い下げられて活躍している車両を見ると,応援したくなります。
個人的に,この本に取り上げられている車両で気になったのが,箱根登山鉄道のモハ1形,モハ2形。
2022年7月現在では,モハ1形が104号,106号の2両。モハ2形が108号の1両のみとなっていて,モハ1形は1919(大正8)年に製造,モハ2形も1927(昭和2)年に製造されたものなので,およそ100年経ったものです。
この本に紹介された車両に,一日でも長く走ってもらいたい思いもあります。
この車両を走らせるために,整備などの手間が余計かかるなど,効率は悪かったとしても,その車両のために尽力してくださる鉄道会社の皆さまがいらっしゃるのだなあ,と感謝しかありません。
電車の顔図鑑3 [図鑑]
旅鉄BOOKS 013 電車の顔図鑑3 特急・急行の鉄道車両
- 作者: 江口 明男
- 出版社/メーカー: 天夢人
- 発売日: 2018/09/08
- メディア: 単行本
『電車の顔図鑑』シリーズの3冊目は、特急・急行を五十音順に紹介したもの。
国鉄時代、それこそSLだったころのものから、発行当時の2018年に定期運行している最新のものまで。
特急・急行を名前で追いかけていくと、懐かしい車両から現在のものまでをまとめて見ることができます。
そういえば私が子供の頃は国鉄色の485系がたくさん走っていたなとか、新幹線が開通する前は寝台特急がたくさんあったな、なんてことを見ながら懐かしんでます。
とにかくこのシリーズはイラストが正確。
車両の顔がたくさん出てきて、それが全てシンプルで綺麗なものなので、機能美を感じます。もちろん描かれた江口さんもすごいなーと、頭の悪い感想しか出てきません(笑)。
電車の顔図鑑2 国鉄時代の鉄道車両 [図鑑]
江口明男さんによる,精細なイラストで描かれた電車の顔図鑑で,このシリーズ2冊め。
この巻では,国鉄時代に走っていた名車の顔がずらり。
レトロで味わい深い車両もたくさん紹介されています。
今回も鉄道模型スケールで並んでいます。
Nゲージサイズ(軌間9mm)で電車の顔を紹介されているものも多く,日本の鉄道模型好きには馴染み深く感じるのではないでしょうか。
今回の章立ては以下の通り。
第1章 新幹線
第2章 特急型・急行型電車
第3章 近郊型電車
第4章 通勤型電車
第5章 特急型・急行型気動車
第6章 一般型気動車
第7章 機関車
第8章 客車
第9章 郵便・荷物・事業用車
イラストは1/45,1/80,1/150スケール(新幹線は1/45,1/87,1/160スケール)で描かれているそうです。
在来線の1/150スケール,新幹線の1/160スケールがNゲージですね。
この巻でも,正確な車両のイラストがとてもいい。
で,やっぱりというか,記憶に残っている車両に愛着を感じてしまいます。
首都圏を走っていた電車で,101系,103系,205系の,国電区間を貸しっていた通勤型車両がめちゃめちゃ懐かしい。
というか,205系は数を減らしつつあるとはいえ,今でも武蔵野線,鶴見線や南武線の尻手-浜川崎の支線で,現役続行中ですよね。
また,近郊型電車113系,415系も懐かしい。
自分自身では乗る機会はほとんどなかったのですが,ブルートレインに使われていた14系,24系客車など,客車列車にもっと乗ってみたかったなあ。
現在でも地方でジョイフルトレインとして,塗色を変えて走っているものもあるので,乗りに行けるようになったらぜひ乗ってみたいです。
電車の顔図鑑 JR線を走る鉄道車両 [図鑑]
江口明男さんによる,精細なイラストで描かれた電車の顔図鑑。
JR7社と,国鉄の名車の顔がずらりと並んでいます。
章立ては以下の通り。
第1章 新幹線
第2章 特急型電車
第3章 近郊型電車
第4章 通勤型電車
第5章 特急型気動車
第6章 一般型気動車
第7章 機関車・客車
鉄道車両の顔を,鉄道模型スケールで並べているので,列車の顔の比較がしやすいです。
見出しのページは,かなり大きいものもありますが,HOゲージ(軌間16.5mm)や,カラーバリエーションを細かく描いているところはNゲージ(軌間9mm)のところも多く,サイズ的に鉄道模型が好きな方には馴染み深いのかなあと思いました。
とにかく,正確でシンプルなイラストです。
鉄道の造形そのものの精密さを感じます。
現役で走っている車両も多く,とても馴染み深い顔も。
例えば,首都圏を走っているE231系,E233系,E235系,E531系などの顔。
また,今は首都圏では見かけなくなった気がするのですが,113系は,JR東日本,JR東海,JR西日本など様々なところで走っていた車両。
各路線で走っていたときの様々な塗装がずらりと並んでいます。
湘南色とスカ色は覚えているけれど,その他のバリエーションは,私個人的に見たことないものばかりでした。
その他にも,103系,201系,205系,209系など,ああ懐かしい~。というか,205系は鶴見線で走っていて,コロナ禍のちょっと前に乗ったなあというのを思い出します。
育てる 楽しむ 癒しの「苔ボトル」 [図鑑]
最近、苔ガールも増えてきているようで。苔、蘚、合わせて蘚苔(せんたい)類ともコケ植物ともいいますが、苔をボトルにいれたり箱庭などにしたりして観賞して楽しむ、ガイドブック。
この本では「苔ボトル」といっていますが、ガラスの瓶や鉢に培養土、苔、流木などの飾りをいれ眺め楽しむ本です。
とにかく苔と苔ボトルの写真がきれい。苔の育て方や苔ボトルの管理などこれから苔を育てようという人には分かりやすいガイドブック。なおかつ写真を眺めているだけでも、ある意味写真集とみてもいいのではないかというくらい、苔の写真がきれいです。
また、日本に自生する苔図鑑がまたきれい。苔の写真の緑が目に鮮やか。
家でクマムシさんを採取するために取ってきたギンゴケはもっと茶色に近かったです。あと、以前にミニ苔庭として作っていたスナゴケも、もっと茶色かったです。これはオイラがほったらかしにしてしまったからか。
いや、それにしてもコケのもふもふって癒されます。スギゴケ系かたゼニゴケ系のどちらかかといえば、オイラは断然スギゴケ系なのです。
写真でわかる雑草の呼び名事典 散歩編 [図鑑]
写真でわかる雑草の呼び名事典 [図鑑]
道端や空き地など様々なところに生える雑草を写真で紹介した事典。よく見かける代表的な野の草花80種。
精密な植物のスケッチで紹介されている植物図鑑は多いのですが、これは植物の写真が見たまま載っています。
ヒルザキツキミソウは植物を採ったそばから傷んでしまっていたようで、写真を撮られるのに苦労なさったようです。何気なく野に咲いているまま撮られたように見えるけど大変なんだなあ。
見やすくて、植物が何なのかとても分かりやすいです。野外でこれなんだろう?っていう草があったら、見て確かめるのにいいなと思います。
後書きのところに「雑草という言い方はあまり好きではない」旨の言葉があって少し嬉しいです。
植物好きの人はそうだよなあ。人間の都合で雑草と十把一絡げにしているだけで、それぞれの植物の特徴や花のかわいさや季節感とか、いろいろあるんだよなあ。
ずかんプランクトン [図鑑]
海や川、湖や池などで見られるプランクトンを、掲載した図鑑です。
多くの種を載せるのではなく、池の水などを採集して顕微鏡で観察したときに、よく見られるものを中心に掲載されています。
子どもたちが自由研究などで、微生物を調べるときにとても便利。
カラー写真がきれいで、また大判の本なので(B5)写真が大きくはっきりと掲載されていて、からだや単細胞生物では細胞のつくりなども分かって、とても楽しく見ました。
コラムも充実していて、思いがけない生態が分かって楽しいです。プランクトンって、人間にはあり得ないような殖え方をするものがありますね。
プランクトンというと、顕微鏡で見られるくらいの微生物のようなイメージですが、水中に漂って生活する生物がプランクトンです。エチゼンクラゲのような1〜2mまで大きくなるものでも、水中に漂っているものはプランクトンなんですね。プランクトンのなかまの多さにびっくりします。
子ども向けのプランクトンの本ですが、大人にとっても見ごたえがあると思います。
鉄道 (ポプラディア大図鑑WONDA) [図鑑]
ポプラディア大図鑑 WONDAシリーズの1冊。
子ども向けの図鑑で「鉄道」だけで1冊つくられているものは珍しいのではないでしょうか。
本の中には,「特急電車」「通勤電車」など,あらゆる電車が網羅されていて見ているだけでも楽しいです。
2012年12月までに調べられたものなので,最新の車両というわけではありませんが,E5系はやぶさをはじめ,当時現役で走っていた車輌が載っています。
各地区で走っている車輌が載っていて,例えば関東ではE233系でも,常磐線(各駅停車)の2000番台,京葉線5000番台,中央線(快速)0番台など,それぞれ違うところがあってしみじみ見てしまいます。
また,ふだんは目にする機会の少ない,保線作業や信号機,車輌の検査など,子どもにも分かりやすく書かれていると思います。
索引もきちんと書かれていて,調べたいと思うことをすぐ見つけることができます。
また「鉄道」ならではだと思うのですが,JRの主な車両の形式名の索引があり,例えば103系,117系,183系などがどのページに載っているかがわかるのは,子どもの読者にとって,興味がある車輌を見つけるのにとても役立つと思います。
ずかん 文字 [図鑑]
世界の文字が集められた子ども向けの図鑑。
子ども向けとはいいつつも、古代のヒエログリフやら楔型文字、現代でも使われている様々な文字が多数収録されています。
ひらがなカタカナ漢字アルファベットしか知らないオイラには様々な文字があってビックリです。
タイ文字やビルマ文字などなど、似ているけれど違うものなんだなあと思うとなんとも不思議です。卒塔婆に書かれる梵字もちゃんと意味があるんですね。
キリル文字なんか、絵文字で顔をかく(´Д`)くらいしか使ったことがないです。けれども、ロシアやブルガリアなどの東欧の国々で使われたり、旧ソ連時代にはモンゴルでも公式に使われていたりと知らなかったことがたくさんあって、とっても面白かったのです。
まさに「エウレイカ!(我、発見せり)」といいたくなる本です。