円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦 [児童書]
2017年の青少年読書感想文全国コンクールの中学生の課題図書にもなっていた本。
関孝和が、日本独自の数学、和算にのめり込み、人生のなかで円周率の正確な値を求めようと謎に挑んだ人生。
武家の次男坊に生まれたが、江戸時代の数学書「塵劫記」をきっかけに武芸よりも数学に興味を持った孝和。難しい問題が解けたときの喜びを味わっている。
和算を高め、西洋の数学にも引けをとらない和算の発展に貢献した。
ともに謎に挑んだライバルや、それを支えた人。数学に傾倒していくことを、良しと思っていなかった兄。
そんな、侍としてははみ出しものの孝和が、無限数である円周率に魅せられた。その当時は、およそ3.16と言われていたが、それに疑問を持ち、様々な数学の書物にあたり、自分でも計算の方法を研究したりした。
関孝和の著した「微発算法」や弟子たちの残した書物などで、彼らの和算が世界のなかでもとりわけ優れているものだと言われている。
本を読む限り、何よりも数学が好きで、ずっと数学を続けてきた方である。
好きこそ物の上手なれとはいうが、現代まで、その名が伝えられているというのはすごい。
、中学生の課題図書だがなれた子なら小学校高学年でも読めそうです。
2017-11-10 09:07
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