転職の魔王様2.0 [本]
ドラマ化もされた「転職の魔王様」の続編。短編連作で、転職エージェントを題材に、働くとは、生きるとはを考えされられる作品。
前作で未谷千晴は、新卒で就職したブラックな広告代理店を退職した。その後、叔母が社長を務める転職エージェントの『シェパード・キャリア』社でキャリアアドバイザー見習いから、正式にキャリアアドバイザーとして働くようになった。
転職の魔王様2.0でも、来栖嵐の歯に衣を着せない毒舌ぶりは健在。
毒舌ながらも、転職希望者に現実を突きつけ、働くことについて否応なく考えさせてから、適した職に再就職させる手腕は確か。
さらに、シェパード・キャリアに転職の天使様こと天間聖司がやってきた。来栖とは反対に、手取り足取り丁寧に世話を焼き、紹介先の企業で一日職場体験までしてくる過保護ぶり。
個性豊かな仲間に囲まれて、千晴はキャリアアドバイザーの仕事に向き合っていく。
◇
自分の仕事観について考えさせられた。
働くことも大変だと感じるし、仕事との距離感を考えた。
この小説の第四話「優等生は、社会に出たら気をつけないといけないんですよ」が自分にも刺さってしまった。
真面目に努力すれば、できると評価される。けれどそれが当たり前になって次々と仕事の負担が増えてくる。できて当然の空気になって誰からも感謝されなくなる。ストレスだけが溜まっていく。
なんか仕事してるとき辛かったなあって思い返してしまった。
仕事について、考えさせてくれる作品でした。
ドラマも楽しんで見ています。
2.0に出てきた転職王子の話もあるとは。
2023-08-19 07:51
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