2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 [本]
部員は8人。弱小と言われていたけれど,春高バレー出場を決めた福井県七符清陰高校バレー部。
1年の天才セッター灰島公誓(チカ),まだ荒削りだけれど運動能力のポテンシャルが高い黒羽祐仁(ユニ),それから先輩たち。
福井よりもずっと校数も能力も高い都道府県からやってきた強者たちと,いざ勝負……。
清陰高校のメンバーも魅力的ですが,今回も,春高で対戦するチームの人々の心情がとても胸に響く。
福岡代表箕宿(みぼし)高校の弓掛篤志。
ここ十年くらいで実力を上げてきた東京代表の景星学園,浅野直澄。そしてその2年上のOB,佐々尾広基。
それぞれに抱えたものがあって,誰もがてっぺんを目指している。
試合のシーンの緊迫感が,なんともたまらないです。
読み進めて,えっ,そう来る……?となりました。
真剣にバレーボールに向き合っているからこそ,選んだ道。
なんとも切ない思いです。
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