サラバ! 上 [本]
主人公の圷歩は周囲の個性的でアクの強い家族に翻弄されている。乱暴で大人のいうことを聞かない姉の貴子、自己中心的な母、一家を担っているが存在感の薄い父。
歩は父の仕事の都合でイランで生まれ、その後帰国したが、小学校に入学して間もなく、今度はエジプトで暮らすことになった。
歩はそつなく、誰とももめることなく過ごしていたが……。
以前「アメトーーク」の読書芸人のとき、光浦靖子さんがおすすめされていたのて読んでみました。
主人公の周辺の人々、とにかく癖が強い。家族の中で浮きがちだった歩。いやあ、気の毒だなあ。ですが、そんな歩の気持ちがよく分かる。西加奈子さんは女性のはずなのに思春期男子の心の内をよく分かって書かれていると感じました。
また、エジプトに海外赴任している家族の話が詳しく書かれているなあと思ったら西加奈子さん自身もイラン・テヘランとエジプト・カイロで暮らしていた経験があったとのこと。
下巻が楽しみです。
2017-04-16 17:03
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