神去なあなあ夜話 [本]
2009年に出た「神去なあなあ日常」の続編。
前作を読んでいないと、ちょっと分かりにくいかも。
三重県の山間部、神去村に林業をするためにやってきた平野勇気。始めは弱っちくて林業の仕事もろくろくできなかったけれど、そんな勇気も見習いから正社員になって、うるさくてワイルドだけど仕事の腕は天下一品のヨキ、おやかたさんである清一さん、巌さんと三郎じいさんなど、仕事仲間に囲まれながら林業の仕事に励んでいます。
その勇気が居候しているヨキの祖母、繁ばあちゃんに聞いた蛇神様の話、ヨキとその妻みきさんとのなれそめの話などが、勇気のパソコンに打ち込まれた日記の体で次々と展開しています。
夜話というだけあって、繁ばあちゃんの言葉を借りれば「あだると」な話も。でも、全体として読むと、神去の人々の「なあなあ」な気質、神去の山々にある自然の厳しさ、などを感じます。
また人間として「ちっちゃい」勇気の成長物語でもあるんですね。
蛇神様や、お稲荷さんなどにあるような、まるで昔話の世界に入り込んだかのような神去村。のんびりとした牧歌的な部分にオイラ癒されます。
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