ホームレス中学生 [本]
2007年に刊行されましたが、当時芸人本が流行ったときには読めず、今頃読みました。
中二の夏、突然父親から「解散」と告げられた田村家。中学生の裕にとってはとんでもない出来事だったが、やがて螺旋状の遊具が特徴のまきふん公園で暮らすようになり……。
まきふん公園での小学生との攻防や、日々の糧を得ようにもどうにもならず段ボールまで口にして空腹を紛らすなど、貧しいことこの上ない。
それでも、心が折れそうになったとき、友達のお母さんや、近所の人々が何かと面倒を見てくれる。
後に進学した高校の先生も、上辺だけでなく、人間として尊重し、応援してくれる。世の中、どんな逆境でも救いとなる人が必ずいる。だから挫けるな、と応援されている気持ちになります。
後書きにあった「幸せのハードルの低い」人生、どんな小さな幸せでも見出だすことのできる素晴らしい資質ではないでしょうか。
いろんな芸人本が出ているなか、素直に良いなあと思えました。
是非とも、中高生、繊細な感性の残っているうちに読んだらいいんじゃないかと思います。
2011-02-04 22:16
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