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W県警の悲劇 [本]


W県警の悲劇 (文芸書)

W県警の悲劇 (文芸書)

  • 作者: 葉真中 顕
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/01/19
  • メディア: 単行本

 W県警を舞台に繰り広げられる連作短編の推理小説。

 6編の短編は,それぞれ独立して読めます。でも,全体として,W県警絡みの繋がりがあるといってもいいです。

 どの短編も主人公が女性。昔ながらの男尊女卑的な風土が残るW県警で起こった事件。
 女性警官を主人公に綴られる物語は,読んでいて少し辛かったり,男女平等なんて絵に描いた餅ですよねぇと皮肉を言ってみたくなったり。

 面白くて,ぐいぐい読み進められたのですが,小説で描かれた女性警官を取り巻く現状に,心の中がもやもやとしたのです。
 W県警のWも,womanのWを引っ掛けているんでしょうね。


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駅の文字、電車の文字 鉄道文字の源流をたずねる [本]


駅の文字、電車の文字 鉄道文字の源流をたずねる

駅の文字、電車の文字 鉄道文字の源流をたずねる

  • 作者: 中西 あきこ
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2018/09/14
  • メディア: 新書

 「鉄道ジャーナル」で鉄道文字について連載されている著者の鉄道文字本。

 国鉄時代に使われていたすみ丸ゴシック、東京メトロが営団地下鉄だった時代に使われていたゴシック4550など、時代を象徴するフォント。
 古い時代の明朝体や筆文字で書かれた駅名標。
 名鉄電車のレトロな真鍮製の車両番号の切り抜き文字。

 文字や駅名標、サインシステムまで、全国を渡り歩いて収集されてきたのだなあと感じます。
 現代のものもありますが、国鉄時代の駅名標、車両文字がわんさかとあって、そういえば昔の駅名標ってこんな感じだったなあというのを思い出させてくれます。
 すみ丸ゴシック、懐かしいです。
 本に載っていても、徐々に新しいサインシステムに置き換えられてしまうんだろうなあ。時々懐かしいものを見るために読み返したいです。


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京急沿線の不思議と謎(じっぴコンパクト新書) [本]


京急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)

京急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/08/06
  • メディア: 新書

 じっぴコンパクト新書の、シリーズ本の一冊。
 京急沿線の地理、歴史的なトリビアが詰まった一冊。

 前書きにあるように、鉄道趣味を前面に推した本ではないです。

 沿線の歴史的な建造物や名所、史跡、鉄道をひくにあたっての苦労など、濃いめの鉄道ファンよりは一般の人に向けて、京急沿線を紹介している本なのだと感じました。

 全く鉄道に関して書かれていないわけではなく、例えば京急蒲田駅の高架化と踏み切りの解消までの話や、三崎口以南、武山線など計画だけで未成線となってしまったものについての話も分かりやすく書かれていました。

 一つの項目が2~3ページで、章立てはされているものの、独立して読めます。
 参考文献がものすごく多く、他の資料からの引用があるのかなという印象ではあるのですが、読みやすいです。
 順番に拘らず、読みたいところから読むというのもアリだと思います。



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鉄道まるわかり 002 小田急電鉄のすべて [本]


鉄道まるわかり 002 小田急電鉄のすべて

鉄道まるわかり 002 小田急電鉄のすべて

  • 作者: 旅と鉄道編集部
  • 出版社/メーカー: 天夢人
  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: 単行本

 とにかく,小田急のことを知りたくて調べたくて購入した一冊。
 天夢人,「旅と鉄道」が絡んでいるし,オールカラーだし,写真は豊富だし,小田急初心者には小田急のことが判りやすいです。
 巻頭の写真コラムもいいです。

 また,
 CHAPTER 1 小田急電鉄の企業がわかる
 CHAPTER 2 小田急電鉄の路線がわかる
 CHAPTER 3 小田急電鉄の駅がわかる
 CHAPTER 4 小田急電鉄の車両がわかる
 CHAPTER 5 小田急電鉄の歴史がわかる
 CHAPTER 6 小田急電鉄の魅力がわかる
 
 と,章立てしてあって,どの章から読んでも大丈夫です。 

 個人的に,某アニメ関連で3000形3000形と騒ぎすぎているオイラですが「日車式ブロック工法」を採用した車両で,それまでの小田急の電車とまた違ったスタイルなんですね。
 で「日車式ブロック工法」など,初見では判らない専門用語も,用語解説のコラム枠がすぐ側にあって,かゆいところに手が届く親切設計。

 粗いしブレブレだけど3000形。
odakyu3000_300_400.jpg

 路線では,2018年3月には話題になった東北沢-梅ヶ丘の地下化と複々線化で,代々木上原-登戸間が完全に複々線となり,その話題も興味深く読みました。

 もちろん,ロマンスカーの車両の説明もきれいな写真で判りやすいですし,小田急ビギナーのオイラにはぴったりです。



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月魚 [本]


月魚 (角川文庫)

月魚 (角川文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/05/25
  • メディア: 文庫

 古書店『無窮堂』は,雑木林の奥,深い闇のなかにひっそりと佇んでいる。
 店主の本田真志喜(ほんだましき)は,この古書店の三代目。
 二十五歳の若さであるが,生まれたときから祖父に古書のイロハを叩き込まれた生粋の古書店主である。
 瀬名垣太一(せながきたいち)は真志喜と幼馴染のやはり古書店主である。真志喜とは違い卸専門で小売はしない。
 昔からの因縁,それぞれの父親との関係,瀬名垣の古本屋としての才覚,内輪のしきたりに囚われすぎる古本業界。様々なものが,背名垣と真志喜をがんじがらめにする。

 古書というある意味閉ざされた業界と,才能はあっても若いというだけで見下される二人。
 あるとき,故人の遺した蔵書を買い取る依頼を受けた瀬名垣,真志喜と共に軽トラックで出向くが……。

 文章そのものが美しいし,耽美だし,古書を通した世界観が現実のものではないような,ある種閉じ込められた世界のように感じた。
 古書を扱いながら,そこには人の営みがあり,それは綺麗なものだけではなくて,欲に溺れた醜さもあり……。

 オイラの文章では全く月魚の小説の美しさは出てこないが,うん。すごいよ。素晴らしいよ三浦しをんさん。

 ただ,好き嫌いは分かれるような気がする。同性愛の匂いも感じさせるし。そこが売りでもあるけれど。



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SSブログ移行のお知らせ [その他]

 この度,So-netブログから,SSブログに移行したんだそうで。

 言い方は他人事っぽいんですが,ほんと,いきなりでびっくりです。
 あ,もうブログのURLにSo-net入らないんだって。

 たぶん,以前からのURLでも,ジャンプしてくるとは思うのですが,以後よろしくです。


よぴきちさん
https://yopikichi.blog.ss-blog.jp/



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皇室,小説,ふらふら鉄道のこと。 [本]


皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。

皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。

  • 作者: 原 武史
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: 単行本

 政治学者であり,なおかつ鉄学者である原武史さんと,小説家の三浦しをんさんの対談。
 哲学じゃないですよ。鉄学です。鉄道オタクです。
 三浦しをんさんも,オタク気質のある方です。

 5回の対談ですが,2016年6月から2018年8月までの間に,イギリスのEU離脱が決まったり,天皇が「生前退位」の意向を示されたりと,大変歴史的な出来事がありました。

 特に「生前退位」に関しては,原さんの専門分野でもあり,微に入り細に入り話されているのがとても印象的でした。一般庶民にはわからないことを,歴史的なことや,皇室のしきたりなど,様々な角度から話されていたのが印象的です。

 原さんの膨大な知識量と,その話を聞き適切な相槌を打ったり,ときには鋭く切り込む三浦さんの対談。お二方の丁丁発止のやり取りに,そうだったのか~と感心するばかりです。

 内容が濃すぎて,オイラの頭の中に入っていかないのは,オイラの頭が悪いだけ。
 濃さを伝えきれてないのも,オイラの語彙力が貧しいだけです。マジごめん。



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小田急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書) [本]


小田急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)

小田急沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2015/01/29
  • メディア: 新書


 「~沿線の不思議と謎」シリーズ化されている本の,小田急線版。
 小田急沿線の様々な雑学や豆知識,歴史的な背景などについて。
 車両とか線路などの施設の記述もあって良かったです。

 小田急は,東北沢~世田谷代田の地下化,新宿~登戸の複々線化など,様々な都市開発事業にも参加しています。
 沿線人口の増加とラッシュアワーの緩和,開かずの踏切の解消への対策として行ってきた事業が最初の章にあり,非常に興味深く読みました。

 また,祖師ヶ谷大蔵のウルトラマン商店街とか,街ブラ的な内容もあります。ウルトラマン商店街,また行きたいなあ。

 多摩線延伸計画や,小田急創生期の様々な紆余曲折もみて,でも先見の明があったなと感じます。

 少し残念なのが,ちょいちょい見られた誤植です。本来「,」を打つべきところが「。」だったり,本文ではないですが,表の「百合ヶ丘」が「百合丘」になっていたり,校正の素人でもおやって思うところがありました。
 奥付を見たら,第3刷になっていたので,初版第1刷がでたあとの訂正もなかったのか?と。
 実業之日本社は個人的に結構好きな出版社でもあるので,頑張っていただきたいです。



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白をつなぐ [本]


白をつなぐ

白をつなぐ

  • 作者: まはら 三桃
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/10/21
  • メディア: 単行本

 まはら三桃さんによる,都道府県駅伝の小説。

 一月に広島で開催される都道府県対抗男子駅伝。
 県を代表して,中学生から社会人までの幅広い年齢の選手が,故郷の県のために襷をつなぐ。
 それぞれの選手,コーチ,監督が,それぞれの思いを抱いて走る。

 駅伝,めっちゃいいですよ。
 物語としては,誰が主人公というわけでもなく,それぞれの視点で,それぞれの思いを走りに昇華させる。それは駅伝を走った選手だけに限らず,補欠,コーチ,監督,それぞれの思いを持って,一本の襷をつなぐ。
 この中の誰もが主人公であり,群像劇だなというのは感じました。

 福岡県代表のチーム,中学生の山野海人,佐々木和,斎藤湊,高校生の沢田瞬太,谷山林太郎,川原大貴,大学生の水島颯,実業団の吉武弘一。そして監督の熊沢速一,コーチ澄川佑太,小野仁。
 場面ごとに,それぞれの人物の思いがつながっていくんだと感じました。
 そして,物語全体を「白」がつないでいます。

 やっぱり,ほとんど恋愛要素のない男子の群像劇って好きかも。
 登場人物の一部にちょっとだけ恋愛要素あります。でもほぼ走っています。


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ふむふむ: おしえて、お仕事! [本]


ふむふむ: おしえて、お仕事! (新潮文庫)

ふむふむ: おしえて、お仕事! (新潮文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/04/30
  • メディア: 文庫
 三浦しをんさんが,様々な職業の女性にインタビューをした本。

 三浦さんは「仏果を得ず」で文楽の太夫,「舟を編む」で辞書の編纂者,「神去なあなあ日常」で林業など,様々な職業の人を主人公にした小説を書かれています。
 そんな三浦さんの興味のままに,様々な人から仕事の楽しみ,苦労,生きがいなどをインタビューなさっていて,それらをまとめたもの。

 漫画のプロアシスタント,靴職人,動物園飼育係,フィギュア企画開発,女流義太夫三味線,こんな仕事があるんだなあっていうのを改めて教えてくれた本。インタビューした三浦さんの人柄もあるんでしょうけれど,苦労したことよりも,楽しいこと,仕事で充実していること,など,ものすごくポジティブに読みました。




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