攻めてるテレ東、愛されるテレ東: 「番外地」テレビ局の生存戦略 [本]
攻めてるテレ東、愛されるテレ東: 「番外地」テレビ局の生存戦略
- 作者: 太田 省一
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2019/10/31
- メディア: 単行本
大事件が起こったときに,他局ではニュース映像が延々と流されるなか,テレ東だけ,もともと予定していたアニメやドラマを放送しているとか。
他局と比べ,あんまり予算かかっていないように見えるけれどアイデア勝負ですっごく面白い番組があるとか。
素人に頼りすぎる番組作りをしているけれど,その素人さんがとても味があって,そのうち著名人になってしまうとか。
モヤッとテレビ東京に抱いているイメージがまさにそのとおりだったなあと読んで思いました。
また,首都圏では後発のテレビ局だったこともあり,人員的にも,予算的にもそうせざるを得ず,そこからアイデア勝負で,ニッチな分野を切り開いていくような番組作りになったのだと,きちんと説明を受けた気分でよみました。
テレ東の歴史的な部分も,放送されてきた様々な番組も,データとしてたくさん載っています。
タスキメシ(再読) [本]
こちらは,再読です。
4年近く前に読んでいますね。
100%純粋青春小説「風が強く吹いている」アニメ化をきっかけに駅伝沼にハマりましたが。
いや,駅伝そのものは毎年テレビで見ていたんですよ。
しみじみ見始めたのが,東洋大の柏原竜二さんが2年生のときの箱根駅伝から。いやあ,強かったですね~。
あとから,柏原さん1年のときの箱根をリアルタイムで見られなかったことを非常に残念に思いました。
強い。とにかく強い。
で,ご本人の人柄もいい。当時,あれだけオタクなのを公言していたランナーさんっていなかったんじゃないかと。
それで,正月の駅伝に合わせて,必ず三浦しをんさんの「風が強く吹いている」小説版も読んでいたのです。
ただ,アニメ化で,あの風強のキャラクターたちが動いて,喋って,美しい映像になって。
いやー沼りましたね~。
小説版も感情が大きすぎて,未だに感想が書けない。
閑話休題。
なので,沼る以前には,まあ,駅伝青春小説でいい話だけど,って軽く読んでいた程度だったのですね。
あ,あと,眞家や助川たちの神野向高校が茨城だったものですから,神宮橋という地名に,ああ,鹿嶋と潮来のとこのね,とか,藤宮のいる茨城の強豪校,水堀高校は,あの高校がモデルだなとか。
再読したら,いやー,眞家早馬,本当にしんどい。
高校2年のとき右膝を剥離骨折。半年走ることができない。3年の春夏のシーズン大会に出場することができなくなった。同学年の親友助川にも,ひとつ下の弟春馬にも,走りで置いていかれる焦り。
陸上から離れようかという思いがでてくる。
そんなとき,担任の稔のはからいで料理研究部の井坂都のところへ連れてこられる。
あまり戦力にならないながらも都の料理の手伝いをしているうちに,料理すること,食べること,そして走るための体をつくることが繋がっていく……。
って,風強のハイジさんじゃん!
ああっ,辛いしんどい尊い。
そういうわけで,再読したら以前にはわからなかったことが見えてきて,すっごく良かったという話でした。
「タスキメシ箱根」も近日読む予定。楽しみ。