W県警の悲劇 [本]
W県警を舞台に繰り広げられる連作短編の推理小説。
6編の短編は,それぞれ独立して読めます。でも,全体として,W県警絡みの繋がりがあるといってもいいです。
どの短編も主人公が女性。昔ながらの男尊女卑的な風土が残るW県警で起こった事件。
女性警官を主人公に綴られる物語は,読んでいて少し辛かったり,男女平等なんて絵に描いた餅ですよねぇと皮肉を言ってみたくなったり。
面白くて,ぐいぐい読み進められたのですが,小説で描かれた女性警官を取り巻く現状に,心の中がもやもやとしたのです。
W県警のWも,womanのWを引っ掛けているんでしょうね。