駅の文字、電車の文字 鉄道文字の源流をたずねる [本]
「鉄道ジャーナル」で鉄道文字について連載されている著者の鉄道文字本。
国鉄時代に使われていたすみ丸ゴシック、東京メトロが営団地下鉄だった時代に使われていたゴシック4550など、時代を象徴するフォント。
古い時代の明朝体や筆文字で書かれた駅名標。
名鉄電車のレトロな真鍮製の車両番号の切り抜き文字。
文字や駅名標、サインシステムまで、全国を渡り歩いて収集されてきたのだなあと感じます。
現代のものもありますが、国鉄時代の駅名標、車両文字がわんさかとあって、そういえば昔の駅名標ってこんな感じだったなあというのを思い出させてくれます。
すみ丸ゴシック、懐かしいです。
本に載っていても、徐々に新しいサインシステムに置き換えられてしまうんだろうなあ。時々懐かしいものを見るために読み返したいです。
京急沿線の不思議と謎(じっぴコンパクト新書) [本]
じっぴコンパクト新書の、シリーズ本の一冊。
京急沿線の地理、歴史的なトリビアが詰まった一冊。
前書きにあるように、鉄道趣味を前面に推した本ではないです。
沿線の歴史的な建造物や名所、史跡、鉄道をひくにあたっての苦労など、濃いめの鉄道ファンよりは一般の人に向けて、京急沿線を紹介している本なのだと感じました。
全く鉄道に関して書かれていないわけではなく、例えば京急蒲田駅の高架化と踏み切りの解消までの話や、三崎口以南、武山線など計画だけで未成線となってしまったものについての話も分かりやすく書かれていました。
一つの項目が2~3ページで、章立てはされているものの、独立して読めます。
参考文献がものすごく多く、他の資料からの引用があるのかなという印象ではあるのですが、読みやすいです。
順番に拘らず、読みたいところから読むというのもアリだと思います。