京成の駅 今昔・昭和の面影 [本]
京成の駅 今昔・昭和の面影 100年の歴史を支えた全駅を紹介 (キャンブックス)
- 作者: 石本 祐吉
- 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本
JTBのキャンブックスシリーズの一冊。
上野,押上から,成田・千葉方面に路線を広げている京成電鉄の各駅を紹介した本。
著者自身で撮影された写真,京成電鉄にあった写真で各駅を紹介されている。
昭和初期のこじんまりした駅から,平成になって建て替えられたあとの駅まで。
様々な時代の写真を通じて,それぞれの駅がどのように変わってきたがが分かります。
各駅のデータもすごいです。現在客扱いをしているところだけでなく,,廃駅になってしまったものや橋梁まで紹介されています。
また,公津の杜新旧ルートや,京成千葉,千葉中央あたりの駅や路線の移転,馬車軌間の1372mmから標準軌の1435mmへの軌間変更など,長い歴史の間に数多くの工事があったのだなあと知りました。
現在は成田空港への特急スカイライナーが有名ですが,古くには成田山詣での列車や谷津遊園への電車など,古い写真で紹介されていてます。京成さんは昔の車両の行き先表示が目的地ごとに形が違うんだなあと,写真を見ながらしみじみ感じました。
地球で生きている ヤマザキマリ流人生論 [本]
「テルマエ・ロマエ」や「オリンピア・キュクロス」で知られる漫画家,ヤマザキマリさんの人生論。自伝のような,美術書のような,イタリアの文化というか,そんなヤマザキマリさんが長年住んでいて経験したことが,ふんだんに詰め込まれています。
ヤマザキマリさんのお母さんがすごい。
いくら友人がいるからって14歳の娘を一人でヨーロッパに送り出せないよなあ。
また,17歳で,絵の勉強のため再度イタリアに行き,美術学校に行くことになったヤマザキさんの周囲の人々が癖が強い。イタリア人気質なのでしょうか,いや,それだけで片付けられないような気がします。
むせ返るほどのイタリアの美術品,コロッセオなどの建造物。
ヤマザキさんが旅した世界中の場所,人。
ヤマザキさんが出会った人々が,一癖も二癖もありながら,非常に魅力的に見えてくるのは,ヤマザキさん自身が,その人達をポジティブに受け止めているからなのでしょう。
アウェイであることを楽しみ,異文化を吸収し続ける気質。むしろ,地球全部がホームなのかもしれません。
そんな人だから「テルマエ・ロマエ」などの漫画の発想が生まれてくるのだなあと感じました。