ハレのヒ食堂の朝ごはん [本]
「ハレのヒ食堂」は,吉祥寺,公園の池のほとりにある朝ごはん専門店。
こだわったブランド米。八王子産のこだわりの朝取り野菜と卵。どれも美味しいけれど,今ひとつ流行っていない。
人一倍どんくさくて要領の悪い深幸は,バイトをクビになリ,住むところもなくなってホームレスになりかけたところを,ひょんなことで,このハレのヒ食堂で給仕として働くことになる。
店主の晴子と,お互い不器用な二人が,お互いに助け合いながらハレのヒ食堂を切り盛りしていくようになる。
こだわり抜いた食材と,抜群に料理の上手な晴子が作る朝ごはんは,とても美味しいのにアラン会長と呼ばれるホームレスの老人には認められない。お客も一部の常連以外には増える様子がないが……。
主人公の深幸,店主の晴子,それぞれ訳ありだし,不器用で上手く立ち回っていくことができないし,それがもどかしく感じます。けれども,その不器用さもどこか読んでいる自分と重なる部分があります。物語がどうなるんだろう,アラン会長に認められる朝ごはんはできるのだろうか,とドキドキしながら読みました。
不器用だけど,それを超える頑張りと,今までそれぞれ心に殻を持っていた二人が少しずつ打ち解けてパートナーとしてハレのヒ食堂を切り盛りしていく姿に,なんか温かい気持ちになっていきました。
成田名璃子さんの小説は,いつも美味しそうなご飯が出てきて,食べたくてたまりません。
ポッターへの旅 ~イギリス&物語探訪ガイド~ (MOE BOOKS) [本]
新版 ハリー・ポッターへの旅 ~イギリス&物語探訪ガイド~ (MOE BOOKS)
- 作者: MOE編集部
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2016/11/10
- メディア: 単行本
映画「ハリーポッター」シリーズの舞台を訪問し,写真と映画のどんな場面の場所かを解説された本。
イギリス各地,ロンドン,スコットランド,オクスフォード。「ハリーポッター」の映画の場面を詳細に書かれています。ある意味,「ハリーポッター」聖地巡礼ガイド。
舞台となった場面の実際の場所が,きれいな写真で紹介されていて,こんな場所だったなあと映画の内容を思い出しながら見ていました。表紙にもあるキングス・クロス駅の9と3/4番線,「漏れ鍋」へと続く道となったチャリング・クロス通りなど,とても重厚に見えるけれど,生きた街並みなのだと感じました。
イギリスには古い時代の建物が,現代でもそのまま普通に使われていて,その歴史ある街並みが素敵です。そのままハリーポッターの世界観にもつながっているのだなあと感じます。
また,作者のJ.K.ローリングの今までの人生を追った文章があります。「ハリーポッター」シリーズが書かれた背景やその世界観と,作者の人生がつながったように感じました。
また,ハリーポッターシリーズの物語探訪ガイドの章では,映画を思い出しながら読みました。非常にクオリティの高い,作り込まれた映画だったのだとあらためて感じました。
鉄道ファン大研究読本 ~私たち車両限界、超えました~ [本]
鉄道アナウンサー,久野知美さんが執筆され,監修として鉄道BIG4のホリプロマネージャー南田裕介さん。鉄道BIG4対談として中川家・礼二さん,ダーリンハニー吉川正洋さん,ななめ45°岡安章介さん。
また,音鉄のSUPER BELL”Sの野月貴弘さんと,名前を上げただけでも鉄道ファン界隈ではビッグネームの皆様方。鉄分小杉,いや濃すぎです。
南田さん,野月さん,久野さんの,京急沿線の音鉄旅は,動画「鉄音アワー」へのリンクも有り,こんな音だったのか!という発見も。とにかく楽しいです。
その他,さまざまなタイプの鉄道ファン,鉄道研究会による青春18きっぷ旅プラン,鉄道で働く女性たち,などなど,鉄道好きにはたまらない内容となっています。オイラ個人的には面白かったです。また京急に乗りたいです。