インスタントラーメン誕生物語 幸せの食品インスタントラーメンの生みの親・安藤百福 [児童書]
インスタントラーメン誕生物語―幸せの食品インスタントラーメンの生みの親・安藤百福 (PHP愛と希望のノンフィクション)
- 作者: 中尾 明
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
「PHP愛と希望のノンフィクション」シリーズの1冊。日清食品のチキンラーメンとカップヌードルを生んだ安藤百福さんの伝記。
台湾で生まれ、商家の子どもとして祖父に厳しく育てられたこと。
戦中,戦後の苦しい時期をアイデアと人並み外れた努力で乗り越えてきたこと。
理事長として名前を貸しただけの信用組合が抱えた負債を背負う羽目になリ,すべての財産を失ったこと。
戦後の混乱の時期にラーメンが人々の心に希望を与えてきたのを思い出し,自身で今までにないラーメンを作ろうとしたこと。
安藤百福さんの生きてきたどの時期にも,人一倍強い探究心を持って事業を成し遂げてきたことを改めて知った。
また,得た利益を自分だけのものにするのでなく,食品業界のため,会社で働く人々のため,スポーツなどを通じた社会全般のために還元してきている。
阪神大震災のときには三十万食もの即席麺を,「チキンラーメン号」というキッチンカーで被災者の人々に配った。人々のためになることをする安藤百福さんの信念を知ることができた。
2018年10月からNHKの朝ドラで,安藤百福さん,奥さんの仁子さんをモデルにした「まんぷく」が放送されている。伝記を読んでみて,こういうことだったのかと改めて気づくこともあった。