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掟上今日子の遺言書 [本]


掟上今日子の遺言書

掟上今日子の遺言書

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/10/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 忘却探偵、掟上今日子シリーズの4作目。

 冤罪体質の主人公、隠館厄介。厄介の名が体を表すとばかりに次々と災難が降りかかる。何か災難がある度に、有能な探偵、掟上今日子に世話になっている。掟上今日子は、依頼を受けた仕事はその日のうちに必ず解決する。なぜなら、記憶を一日で失ってしまうからだ。
 隠館厄介は仕事場の古書店が入っている雑居ビルから外に出たとたんに、屋上から投身自殺する女子中学生の直撃を受ける。
 厄介は辛くも命をとりとめ骨折ですんだが、女子中学生の方は意識不明で生死の境をさまよっているという。
 女子中学生がなぜ自殺を図ったのか、その一因に関わっている理由から、掟上今日子に依頼することになるが……。

 あっという間に読めます。隠館厄介の目線で話が進んでいきます。だからか、ポンコツなオイラはどうなるのか、だいぶあとの方まで皆目見当つかないままでした。
 内容を詳しくは書けませんが,面白かったです。

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インスタントラーメンを発明した実業家 安藤百福 [児童書]


学習漫画 世界の伝記 NEXT  安藤百福   インスタントラーメンを発明した実業家

学習漫画 世界の伝記 NEXT 安藤百福 インスタントラーメンを発明した実業家

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: 単行本

 集英社版・学習漫画 世界の伝記NEXTの中の一冊。
 インスタントラーメンで世界的にも有名な日清の創業者、安藤百福さんの伝記。漫画なので小学生中学年くらいからなら読めそうです。

 朝ドラ「まんぷく」のモデルになった方ですが本当に泉大津で製塩していたんだとか、アイデアを形にするために、試行錯誤を繰り返していたのだなと感じました。
 馴染みのあるカップラーメンがこのように生まれてきたのだなあと興味深いです。

 小学生向けの伝記漫画の宿命というか、一抹のお説教臭さはあるのですが、安藤百福さんはアイデアもさることながら努力の人なんだなあと感じました。


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東京すみっこごはん [本]


東京すみっこごはん (光文社文庫)

東京すみっこごはん (光文社文庫)

  • 作者: 成田 名璃子
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2015/08/06
  • メディア: 文庫

 東京すみっこごはんシリーズの第一作。

 東京の片隅、商店街の脇道に共同台所「すみっこごはん」がある。そこは、さまざまな人々が集まり、くじで当たった人がその日の料理をする共同台所であった。
 何かの縁で「すみっこごはん」にやってきた高校生、OL、タイ人、アラ還おやじ、それぞれの物語が書かれた連作小説。

 短編のそれぞれの物語にも、食を通じてほっこりするし、この「すみっこごはん」ができた理由が分かる。

 それぞれの辛さを抱えながら「すみっこごはん」の人々との触れ合いで癒されているように感じた。心にも栄養をもらって新しい一日を生きていくんだなあ、本当に「すみっこごはん」があったらいいのになあと感じた。


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これならわかる イギリスの歴史Q&A [本]


これならわかるイギリスの歴史Q&A

これならわかるイギリスの歴史Q&A

  • 作者: 石出 法太
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 2018/07/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 イギリスの歴史上の出来事を、Q&A方式で分かりやすく説明している本。

 イギリス(本来なら連合王国というべきか)の概要から、古代、中世、近世、現代と歴史的なトピックについて紹介。

 個人的には、ビアトリクス・ポターのピーターラビットシリーズが好きなので、そのヴィクトリア女王時代のことについて、そうだったのか~とじっくり読ませていただきました。



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BUTTER [本]


BUTTER

BUTTER

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: 単行本


 大手出版社秀明社の週刊誌「週刊秀明」の記者である町田里佳。秀明社のなかでも、仕事がハードな「週刊秀明」唯一の女性記者である。
 梶井真奈子は、連続殺人事件の容疑者であるが、対して美しくもないし、太っているのに、次々と愛人として交際してきた男性を殺害してきたことで、メディアから注目を浴びてきた。

 里佳はその梶井真奈子の事件に迫るため、真奈子が好きだという料理の話を取っ掛かりに、話を聞き出していこうとするが……。

 「週刊秀明」編集部内で、女性記者が入っても結婚、妊娠、出産と、状況が変わることで結局ハードな部署から異動して残らないこと、梶井真奈子が女を武器にして贅沢な暮らしをしたあげく、相手の男を死に至らしめていること、里佳の親友である怜子が、不妊治療に注力するために仕事を辞めて家庭に入ったこと。
 男女平等とはお題目にあっても未だに平等とは言い切れない社会を小説で描かれていたように感じた。
 そんな中で、里佳は必死に自分の仕事をやり続けているのだ、見えない圧力と戦っているのだなと感じた。

 また、梶井真奈子が心底はまっていたバターをふんだんに使った料理のあれこれに、食にこだわること、食が病的なまでに人を虜にすることに圧倒された。

 オイラは働くことも、それから家庭内で家事をやることも中途半端だが、それでも、だからこそ救われているのかなあ、なんてことを考えてしまう。
 オイラ個人的にはなんとも重くざらざらした感じの本でしたが、女性が社会で生きる問題を改めて考えさせられた。


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