いちばんでんしゃのうんてんし [絵本]
「いちばんでんしゃのしゃしょうさん」をかいた,竹村宣治さん・文,大友康夫さん・絵の組み合わせです。
車掌に続いて,運転士の仕事が描かれています。
本文(*注釈以外の部分)は10分程度で読めます。
小学生,電車好きの子なら年長くらいでも楽しめると思います。
中央線の一番電車の運転士さんのお仕事。
運転士のなかむらてつやさんが,朝の一番電車の東京発高尾行き431Tに乗務します。
そのための起きてからの流れが,事細かく描いてあります。
絵本なので,正確なことは当然ながら,子どもにもわかりやすい簡潔な文体,電車の中の様々な設備や装置など。中央特快の基本的な知識はきちんと織り込まれていると思います。
運転士の場合,定時運行が大事。喚呼に「ていじ」が何回もでてきます。13秒遅れを,次の駅の停車時間を短くして定時に戻すんだなあ,職人技だなあ。
大友さんの正確で,なおかつ色鉛筆主体の優しい絵。
電車は機械なんだけど,でも,それだけではないんだなあと感じます。
子どもたちにとって,運転士のなかむらさんといっしょに一番電車に乗ったような満足感が感じられる本なんじゃないかなと思います。
児童向けだけど,大人が読んでも大丈夫。
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