ののはな通信 [本]
二人の女性の、手紙のやり取りの形をとった小説。
野々原茜(のの)と牧田はな(はな)は、聖フランチェスカというミッションスクールの同級生。
普通の家庭の子の のの と、父親が外交官で海外生活の経験も豊富なお嬢様の はな。
家庭環境は違うのに、とても仲の良い親友だった。
授業中に回す手紙や、速達で郵送した手紙、大人になってからはEメールと、形を変えながら、時には音信が途絶えるときもありながらずっとつながってきた。
二人の関係性はその時々で変わりつつあったが、それでもお互いを常に意識していたのだ。
往復書簡なのに、愛とか、恋とか、びしびし感じるんです。
愛のあり方とかほんといろいろ。与える愛。奪い取る愛。嫉妬する愛。
オイラにはよく判らないところもあるけど、それでもお互いを想う気持ちは尊い。
あとは二人の生き方というか,あれっ,途中で何かが変わってきてる?
手紙しかないのに,不思議なくらい二人の周りの空気感のようなものが見えてきます。
何だかんだと最後まで読まされてしまったなあ。
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