地球で生きている ヤマザキマリ流人生論 [本]
「テルマエ・ロマエ」や「オリンピア・キュクロス」で知られる漫画家,ヤマザキマリさんの人生論。自伝のような,美術書のような,イタリアの文化というか,そんなヤマザキマリさんが長年住んでいて経験したことが,ふんだんに詰め込まれています。
ヤマザキマリさんのお母さんがすごい。
いくら友人がいるからって14歳の娘を一人でヨーロッパに送り出せないよなあ。
また,17歳で,絵の勉強のため再度イタリアに行き,美術学校に行くことになったヤマザキさんの周囲の人々が癖が強い。イタリア人気質なのでしょうか,いや,それだけで片付けられないような気がします。
むせ返るほどのイタリアの美術品,コロッセオなどの建造物。
ヤマザキさんが旅した世界中の場所,人。
ヤマザキさんが出会った人々が,一癖も二癖もありながら,非常に魅力的に見えてくるのは,ヤマザキさん自身が,その人達をポジティブに受け止めているからなのでしょう。
アウェイであることを楽しみ,異文化を吸収し続ける気質。むしろ,地球全部がホームなのかもしれません。
そんな人だから「テルマエ・ロマエ」などの漫画の発想が生まれてくるのだなあと感じました。
コメント 0