レミングスの夏 [本]
竹吉優輔さんが,出身地である茨城県取手市をモデルに書いた,少年少女の物語。
この小説が映画化されるってんで,竹吉さんのトークショーをやったり,地元エキストラを募集したり,市が全面協力して盛り上げていこうというのを感じています。
主人公アキラは,私立の中高一貫校,城戸学園の生徒である。中学二年になった夏,小学校の頃から幼なじみのナギが,アキラ,モトオ,ヨーコ,ミトとある行動を起こす。
小学二年生のときのことが,この仲間たちに影を落としていて……。
小説の中に取手市内のモデルになったであろうところがたくさん出てきて,ニヤニヤしながら読んだところもあります。
でも,この事件の起きるきっかけとなった出来事が通奏低音のように全編を通して響いていて,どっしりと何かが占めているような重みを感じながら読んでいました。重いし,悲しい。
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